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ピッツァの傾向
1990年頃迄、ピッツァ専門店は少数派でした。
世に言うバブル崩壊に伴う飲食業界の変遷の中で、イタメシと言われていたイタリア料理が、「ちょっとお洒落なイタリアン」に変化するキッカケに「本物志向」が取り入れられ、その旗艦としてピッツァ専用窯の普及が否めませんね。

それまでの日本に於いて戦後から、ナポリ発アメリカ経由の食べ応えのある厚めのピッツァが主流でした。ピッツァの傾向_c0106455_1754883.jpg
ピッツァ窯も一部の「こだわり」の有るレストランが薪を熱源とした石窯を使用していましたが、圧倒的に一般的な調理用ガスオーブンや電気オーブンが主流でした。
 







やがて薄めの生地で軽く焼き上げた「ミラノスタイルピッツァ」が主流になり、ピッツァの傾向_c0106455_17543494.jpgこれを二本柱としたピッツァがシーソーゲームのように、数年単位で入れ替わりながら現在に至ります。











“食は文化”と言われるように、ピッツァの好みもその時代時代により変遷しています。
食べ応えが求められるナポリピッツァも、「食べきれない!!」と言う表現が出始めた事により、軽い食感が求められ始めました。

このことに対するひとつの答えとして、イタリアの「5stagioni」と言うピッツァに特化したブランドを立ち上げたAGUGIARO&FIGNA(アグジャーロ社)が、ナチュールクラフトと言う
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自然由来による生地改良用の添加剤を開発し、日本製粉を介して販売を始めました。
作り手としては、生地の伸ばしやすさが際立ち、焼き上げが軽くなります。
食べ手としては、軽い焼き上がりのため食べやすく、消化にも良いピッツァになりますね。

「ビール酵母」由来のドライイーストも今年から販売開始してピッツァの傾向_c0106455_17552954.jpg、コレからのピッツァの変化には、目がはなせませんね。
by t2cosmo | 2015-06-20 17:58 | pizza
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